2009年5月18日月曜日

ノートにある言葉

こんにちは音楽担当佐藤です!
制作ノートを見返していたら、一番初期の頃のメモに「サイキンの音楽はちょっとむずかしい?」という走り書きを見つけました。

いま考えれば、とくに悩む必要はないようなことですが、作品のカラーを探っているときはどうしてもこういった言葉が頭をよぎってしまいます。

このときに作っていた曲はいま公式サイトで流れている曲です。
この曲は、いただいた資料の中で「くつろいだ雰囲気の曲」とされていて、自分のイメージの中でも楽しげで窮屈さのない楽曲にしたいと思っていました。
それでも、きわめて率直な願望みたいなものを織りまぜておきたいと考えると、どうしてもブルースの様なちょっと外れた音を忍ばせたいと考えてしまうんですね。

しかしここは「くつろいだ雰囲気」。
あんまりはずした音を入れていては、くつろいでいけません。

メロディラインはひらひらふんわりさせといて、内なる期待感はオーボエやファゴットでゆったり聞かせといて、展開したところで誰かに話しかけられたイメージで、といって構築された第一案は、なんだかとっても清楚な感じでした。

いま聞けるはずんだ感じもないのですが、「陽光は感じる!」といさんでディレクターさん、プランナーさんにわたすと、「もうちょっとカジュアルな方が良い」とご指示をいただきました。
同時にいただいたイメージ曲のなかにあったビート感やギターのゆらぎなど、アイディアを吸収して肉付け、現在の曲のイメージになりました。

そして、この曲が出来る頃には、
「意外とエバーグリーンな楽曲があうかもしれない。」
と、心のなかに足がかりが出来ていました。

以後は、この空気を下地として曲作りを進めていく事になるのですが、ゲームの中に入り、肉厚なすばらしいのストーリーと、様々「ナイス! ナイスですよ!」と叫びたくなる声優陣とからんでどう聞こえてくるのかが楽しみで仕方ありません。

発売日よ早くこい!
そう思う今日この頃でした!!

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